こんぬづわ
さて社労士試験は午前の「選択式」を80分、午後の「択一式」を210分で解きます。
択一式は7科目×10問×5肢=350肢。
この350肢を210分で解くわけですから、スピード&判断力が求められます。
そして210分集中してあの読みづらい文章を読み続けることが求められるわけで、結構大変。おまけに近年は難化&超文化の傾向で、ますます大変に。
今日は試験当日、択一式をどんな時間配分で解くべきか、それについて自分なりの考えを書きたいと思います。
まず決めるべきは、「解く順番」です。科目によって、体力を使う、得点を取りやすい等々いろいろ特色があります。
各科目を、自分が試験当日に解いた順番に並べ、①所要時間 ②消費体力 ③点のとりやすさ に整理します。
1周目
(25分)健保⇒消費体力:中
点のとりやすさ:普通
(25分)国年⇒消費体力:大
点のとりやすさ:取りやすい
(25分)厚年⇒消費体力:大
点のとりやすさ:取りやすい
(25分)労災&徴収⇒消費体力:小
点のとりやすさ:取り辛い
(25分)雇用&徴収⇒消費体力:中
点のとりやすさ:普通
(25分)社一&労一⇒消費体力:小
点の取りやすさ:普通
(25分)労基&安衛⇒消費体力:小
点のとりやすさ:普通
こんな感じです。
一番避けたいのは、2肢から選べない問題が続き、時間を消費してしまい、時間オーバーになること。そうならないために、各科目に25分の制限時間を設けます。そうすると、1周する制限時間が175分。残り35分ありますから、何とか、迷う問題に戻る時間が確保できます。実際は社一&労一なんかは、25分かかりませんので、1周に175分も使いません。
さて解く順番ですが、結構重要です。試験が始まってフレッシュな状態で、得点を取りやすい年金2科目をやっつけたい。ただ文章が難解だし、長文が多くて体力を消費するので、躓いてリズムに乗れないと、試験全体の出来に影響が出るリスクがあります。
なので、まず健保をやっつけ、リズムをつかみ、その後で年金に向かうことにしていました。そして年金まで終わると、既に結構クタクタですが、社会保険3科目を終えているので、もう、山を越えてます。おすすめは、ここでトイレに行きたくなくてもトイレ休憩を入れること。体操をしたり、少し頭を休ませましょう。
その後労災に取り組み、一度小休憩をします。というのも労災は微妙な判断を迫られる問題が多くあり、点数が取りづらいですが、文章が読みづらいということは無いので、あまり体力は消費しません。
その後、労働保険科目ということで、雇用&徴収に向かいます。雇用保険&徴収も結構体力使いますので、この科目が終わった時には既にかなり体力を消費している状態です。ここで最も体力を使わない「社一&労一」を解き、体力を回復し、最後労基&安衛を解きます。
さて、1周目での解き方、結構重要です。1周目では、2肢までしかしぼれなかったら、その問題を裏面にメモして、次の問題に進みます。中には簡単にわかる問題もありますから、まずはそういう問題をガンガン解いていきます。
選択肢を2つまで絞れたけど、そこから最後の決断をなかなかできない、という問題にはついつい集中してしまいます。そうすると体力を使うし、時間も使います。そしてどんどん時間を奪われ、気づいたら「あらら!残り時間が!!」となると恐ろしい。
なので、1周目は解ける問題をどんどん解き、2肢まで絞る問題をどんどんメモし、ちゃんと時間内で1周目を終わらせます。ちなみに自分は、国民年金は10問中7問が「2肢まで絞って後回しになった問題」でした(笑)なので1周目はそんな感じでもOKです。
1周目が終わったら、残り35分(実際には40、50分余ると思います)で、2肢まで絞った問題に取り組みます。どんどんけりを付けていき、最後、10分から15分で、マークミスのチェックや、最後の最後まで迷う問題に取り組みます。ただ最近の難化&長文化の傾向を考えると、2肢まで絞る問題をすべて解ききった時点で、既に終了時間が迫っているかもしれません。それくらい最近の択一式はハードですし、実際自分もそうでした。模試ではいつも、迷う問題をなめるように取り組めましたが、本番はその余裕はありませんでした。
ただ、絶対に「マークミスチェック」の時間は取ること。
特に「間違っている組み合わせ」を選ぶ問題で「正しい組み合わせ」を選んでないか。「正しい枝の個数」を選ぶ問題で「間違った枝の個数」を選んでないか。この辺りは要注意です。