こんぬづわ
社労士試験ていろんな関門があります。その関門の一つが、健康保険法だと思うんですよね。労働系の科目が終わり、雇用保険・徴収法辺りで「訳ワカメ」になってきて、この後で登場するのが「健康保険法」。いよいよ社会保険科目の登場です。
健康保険だけでなく、社会保険科目の全般に言えるのですが、各科目択一10点、選択5点と、配点が大きいです。全ての科目が重要科目になります。
健康保険法は社会保険科目の入り口になるわけですが、かなりボリュームがあります。雇用保険法と労災保険法は、保険料の徴収に関しては「徴収法」になるので、ボリュームが少ないんんですよね。一方で社会保険科目は、保険料の徴収も範囲。その分、ボリュームが大きくなります。まずこのボリュームにやられます。
しかも「調整保険料率」だとか、そういう細かい部分もしっかり試験に出るので、穴を作るわけにいかないのが苦しいところ。労働科目でフラフラになったタイミングで、このボリュームは結構きつい。
ちなみにですが、健康保険法は、厚生年金保険法と重なる部分がかなりあります。ですので、ここの対策を行うことで、厚生年金保険法の対策にもつながる、そう考えて頑張ってください。実務的には健康保険と厚生年金て手続きをまとめてやるので、試験対策的にも重なる部分が多いんです。もちろん全く同じではなく、細かな違いはあります。例えば「被保険者の資格」のところや、「適用事業」「扶養の範囲」「届出の期限」「被保険者資格」などなど。厚生年金法は「給付」のところが社労士試験の中で一番むずかしく、必ず苦労します。一方で健康保険法はボリュームが多いですが幸い給付一つ一つはそんなに難しくない。これまで学んだ雇用保険や労災保険などの「労働保険」とはガラッと変わるので、大変ですが、ここを乗り切ることで、厚生年金保険法の対策にもつながっていきます。
ボリュームがあることで、問題量には困らないはずです。なので、あまりアレコレ手を出さないように注意しなければなりません。余力がなければ、大原の択一式問題集のみでも、択一式対策としては十分です。余力があれば、確認テストと模擬試験の振返りも欲しいところですが、そのあたりは全体の進み具合を見ながら調整してもらえればと思います。