社労士ヒーハー!! 合格者が綴る試験対策ブログ

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【社労士試験】おすすめ教材・テキスト、勉強方法。3社使った経験から「答え」を語ります。

こんぬづわ -更新日:2024年12月8日

 

今回は、社労士試験で使うべき教材と、勉強方法について、徹底的に解説していこうと思います。おそらく、長文になると思いますし、他の記事で書いた内容と重複する部分もあると思います。そのあたり、ご理解いただいたうえで参考にしていただければと思います。

 

この記事の対象者は、社労士試験を経験済みの方です。それも記念受験的な経験ではなく、割と真剣に勉強をした受験済みの方です。なお、学力レベルは問いません。択一式で半分取れない人でも、7割前後取れるけど惜しくも涙を飲んでいる人も、この記事の対象者です。一番大変な時期かもしれません。でも頑張ってください、応援しています。

 

まず揃えるべき教材・アイテムは、以下になります。

①大原経験者合格コース(ウェブの通信)

・テキスト、講義、択一式の過去問、確認テスト、2回の模擬試験(会場受験)、法改正講座、白書統計対策講座を使います。

TAC社 合格のツボ(選択対策)

③大原以外の模擬試験…どこでも良いので、会場受験の模擬試験1回)

こういうカード と、それをファイリングするやつ

⑤普通のノート

 

具体的に解説していきます。

①大原経験者合格コース(ウェブの通信)

長くて厳しい社労士試験勉強の道のりにおける、最重要ツールになります。

「メインテキスト」、「講義」、「択一式の過去問」という社労士試験「3種の神器」は、ここで入手します。その他、「法改正」「模擬試験(2回)」「確認テスト」「白書統計対策の教材」を使います。それ以外もわんさか届きますが、こなせないので使いません。ちなみに大原のテキストはバツグンに良いです。もう一度言います。大原のテキストはバツグンに良いです。解説がしっかりしているのはもちろんですが、ボリュームもちょうど良いです。紙質も厚くないので持ち運びもしやすい。基本黒色と薄い青色のテキストも個人的に好きでした。カラーのテキストはなんだかうるさいし、モノクロは少し単調すぎる。3社の予備校を受講しましたが、テキストや講義は大原がバツグンという感想です。

そして、絶対に「web通信」にすることが重要です。通信は分からないところを、何度も見ることができます。わかっているところを飛ばしたり、スピードを1.5倍速などで受講することもできます。そして通学と違い「予備校迄の移動」がありません。予備校迄の行き来の時間、本来なら家とかカフェで勉強できるはず。この行き来の時間が発生するというのは、何気に年間で確保できる勉強時間を消費してしまいます。スマホで電車内で講義を受講したりもできますしね。講義の受講は基本的に「多くの時間を消費」するので、「通しで受講する回数」は、1~2回にします。

基本的には、「講義」「テキスト」「単元の過去問(択一)」を細切れにこなしていきます。また同時並行して、受験経験者の場合、メインで今勉強している科目以外の科目を並行して勉強していきます。並行学習は「テキスト」と「択一式問題集」「TAC選択のツボ」のどれかを使っていきますが、択一式の過去問を並行学習する際は他の記事でも紹介しました通り、「1、11、21…」とこなしていきます。というのも、社労士試験は科目数が多く分量も多いため、各科目を満遍なく、常に触れている状態を作っていたいんです。また択一の過去問だけでは「安衛・社一・労一」の問題量が、圧倒的に不足します。その際に使用するのが、大原の通信講座 で届く「確認テスト」です。この確認テストが届いている科目については、その確認テストを用い、もし大原の通信講座が初めての方は、昨年の模擬試験を使ってもOKです。また、択一式の過去問だけでは知識が偏る可能性があるため、並行学習については、時にテキストを読みすすめる回も設けます。

 

②選択式問題集

選択式の問題集は、市販されている「TAC社 合格のツボ(選択対策) 」を使用します。自分は、大原の通信講座 で届く選択式問題集はボリュームが多すぎ、こなしきれないと判断しました。基本的に社労士試験は「多くの教材を1回転」は絶対NGで、対策するべき内容ごとに教材を決め、その教材をマスターするまで何回転もこなすことが重要です。TAC社 合格のツボ(選択対策) は、ボリュームがちょうどよいし、マスターするべき単元はきちんと網羅されています。ちなみに、自分はそれでも2回転がやっとでした。この選択式問題集については、どのページの問題も「5点」取れることを目指します。「たまに4点は仕方なし」「3点以下の問題は単元について要対策」です。

 

③模擬試験

模擬試験は、大原の通信講座 の2回と、他社のどこかの会場受験を1回受験します。ちなみに、模擬試験自体は2回で十分だと思っています。ではなぜ他社の模擬試験を追加で受けるのかです。テキスト、講義、択一式の過去問など、社労士試験で最も重要な教材は、大原の経験者合格コース のものを使います。そうすると、どうしても偏りが出ます。問題の傾向や癖みたいなものが変わっても7割のラインを確保することができるのかをチェックすることが目的になります。ちなみに、市販の模擬試験問題集はNGです。時間配分などのリハーサルも兼ねるので、どこかのスクールの模擬試験を足を運んで受験します。ちなみに、大原の2回の模擬試験はしっかり復習しますが、道場破りで受験する模擬試験は、一切復習しなくてOKです。3回分の模擬試験の内容をマスターするのは、ボリューム的に無理があります。先ほど説明したように、違う傾向の問題を出題されてもちゃんと得点することができるのかの確認と、時間配分のリハーサルがメインの目的なわけですからね。もちろんハッとした発見があれば、その情報はキャッチアップできると良いですね。

 

④白書統計対策(2024年現在の試験傾向が続くようであれば、今は不要かも)

近年、社労士試験は「選択式」で「労一運ゲー問題」が出題されなくなってきています。この素晴らしい傾向が続くようであれば、白書統計対策の別教材は不要かもしれません。自分が受験生時代の頃は、択一で8割を取り、労一以外の選択式でほぼ満点を取りながらも「労一運ゲー問題」で、3年連続涙を飲んでますみたいな人が普通にゴロゴロいました。社労士試験は試験委員が何年かごとに変わるので、もしそういうクソみたいな傾向が復活した場合は、前述してきた教材だけではここの領域の問題量が圧倒的に不足するので、TACの「白書統計対策講座」を単科講座で受講することをお勧めします。自分、この教材のおかげで労一の選択式で「1問」拾いましたので。

 

こういうカード とそれをファイリングするやつ

社労士試験は、結局は記憶の試験。何回転もしながら、「覚えられない事」「今は先へ進まないといけないが、いずれしっかり復習する必要がある項目」「何度も間違えてしまう問題」など、「あとでしっかり記憶しないと」というようなことを、こういうカードに整理して記録しておきます。そしてこのカードをさらの状態から完全再現できるまで、書きまくります。目指せ腱鞘炎(笑)

例えばですが、国民年金と厚生年金の被保険者資格の取得喪失について、当日と翌日の表を作るとか、合算対象期間の「外国」関係のことをまとめるとか。雇用保険の退職から基本手当の受給までの一連の流れとか、健康保険の調整保険料率とかなんとか保険料率、みたいな保険料の名前と内容を一覧化するとか、とかとかしてました。

 

⑥普通のノート

過去問や模擬試験で何度も間違える問題や、すぐ忘れてしまう個所って、人間なのでありますわ。そういう問題やポイントを抜き出して、「①何度も間違える問題」、「②どうしても覚えられないことを問う問題」を集めたオリジナルノート問題集を作ります。ただ、問題文を一文丸々移す必要はなく、枝葉をばっさり落として、覚えられていない論点をダイレクトに問う問題に作り変えます。そしてこれがとても重要なのですが、「〇×」でこたえられる問題にしないこと。「〇×」でこたえられる問題だと、問題文と答えの「〇×」が紐づいてセットで記憶されていってしまうことがあります。そこで、論点を一問一答的な感じで問う問題文に作り変えます。例えばですが、「労災保険法の遺族補償給付の遺族の範囲は?」とか「特別給付金がない給付を全て答えろ」みたいなザクっとした問題でも十分OKです。そして、抜き出した元の問題集と、そのページや番号、対応するテキストのページをメモします。また一回間違えた問題を全て抜き出すと問題集づくりで1年終わってしまいますので、3回、4回と回転する中で「あーーこれ間違えたらいけない問題なのに、何度も間違えるなー、これ要注意だなー」みたいな問題を選抜して作ります。ノート1冊分くらいのボリュームになるのがちょうど良いです。このオリジナル問題集、宝物になります。

 

さて⑤⑥のアイテムを使う勉強ですが、これはある程度択一式の対策が進んだ段階から始めます。イメージとしては、模擬試験で択一式で半分は取れるかな位の段階からです。なぜならそのレベルの学力に達する前に⑤⑥のアイテムを使った学習を始めてしまうと、⑤⑥のアイテムに書く量が、莫大になります。そのため、「合格をするために、この辺り完全にマスターせねば!とか、こんな問題で間違えていてはダメだ!」みたいな自己否定感が強まるようなときに、思わず記録せずにはいられない!となり次第、着手します。